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【あ行】有名な都々逸一覧

2020年11月13日金曜日

都々逸 都々逸一覧

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「あ」から始まる都々逸

・赤い顔して お酒を飲んで 今朝の勘定で 青くなる

・諦めましたよ どう諦めた 諦めきれぬと 諦めた

・朝寝朝酒 朝湯に入れて あとはタンスに ある保険
すべて「あ」から始まる折り込み都々逸。

・浅い心の 女が前に 深いところが ただ一つ

・あたまごなしに 冷やかされても 赤い心でいる 西瓜

・熱いしるこに 口とがらせて 吹けばそこだけ ちと凹む

・あついあついと 言われた仲も 三月せぬ間に 秋が来る

・あとのつくほど 柧っておくれ それをのろけの 種にする

・雨の降るほど 噂はあれど ただの一度も 濡れはせぬ

・洗ったようでも 泥水育ち どこか臭みが ついている

・朝顔に つるべとられず わしゃ密男(まおとこ)に かかをとられて もらい乳
五字冠:57775

・あの人の どこがいいかと 尋ねる人に どこが悪いと 問い返す
五字冠:57775

「い」から始まる都々逸

・意見するのは 親身の人と 思いながらも 恨めしい

・異(意)見きく時ゃ 頭(つむり)を下げな 下げりゃ異見が 上を越す

・いくら惚れても 情死はいやよ 死ねば腰から 下がない

・いやなお方の 親切よりも 好いたお方の 無理がよい

・いやなお方の 来るその朝は 三日前から 熱が出る

・いやな座敷に いる夜の長さ なぜか今宵の 短さは

・いやな座敷の つとめが更けりゃ 撥(バチ)であくびの ふたをする

・色はよけれど 深山の紅葉 あきという字が 気にかかる

・色が黒うて 惚れ手がなけりゃ 山のカラスは 後家ばかり

・磯のあわびを 九つ集め ほんに苦界(九貝)の 片思い

・井戸の蛙が 空うち眺め 四角なものだと 議論する

・今はサシスセ 昔はいろは すたらぬはずだよ 色の道

・今さら苦労で 痩せたと言えぬ 命までもと 言った口

・入れてもらえば 気持ちはいいが ほんに気がねな もらい風呂

・入れておくれ よかゆくてならぬ 私ひとりが 蚊帳の外

「う」から始まる都々逸

・上を思えば 限りがないと 下を見て咲く 百合の花

・うちの亭主と こたつの柱 なくてならぬが あって邪魔

・団扇(うちわ)づかいも お客によりて あおり出すのと 招くのと

・うどんな私に お前の辛み ながくそばには おかれまい

・梅もきらいよ 桜もいやよ ももとももとの 間(あい)が良い

・嬉しい首尾した そのあくる日は 仕事出しても 手につかぬ

・浮気うぐいす 梅をばじらし わざととなりの 桃に鳴く

・浮き名高砂 むかしとなりて 今じゃ互いに 共白髪

「お」から始まる都々逸

・逢うたその日の 心になって 逢わぬその日も 暮らしたい

・逢うて心の くもりも晴れて ふたり眺むる 蚊帳の月

・陸(おか)に蒸気の 出来たるせいか 主(ぬし)は私を ステーション

・岡惚れしたのは 私が先よ 手出ししたのは 主が先

・岡惚れ三年 本惚れ三月 思い遂げたは 三分間

・お酒飲む人 しんから可愛い 飲んでくだまきゃ なお可愛い

・お月さまさえ 泥田の水に 落ちて行く世の 浮き沈み

・お名は申さぬ 一座の中に 命あげたい 方がいる

・鬼が餅つきゃ 閻魔がこねる そばで御地蔵が なめたがる

・帯も出来たし 箪笥もできた そろそろ旦那と 別れよか

・お前死んでも 寺へはやらぬ 焼いて粉にして 酒で飲む

・お前正宗 わしゃ錆び刀 おまえ切れても わしゃ切れぬ

・おまえ百まで わしゃ九十九まで ともに白髪の はえるまで

・おまはんの心 ひとつでこの剃刀が 喉へ行くやら 眉へやら

・面白いときゃ お前とふたり 苦労するときゃ わしゃひとり

・重い体を 身にひきうけて 抜くに抜かれぬ 腕枕

・重くなるとも 持つ手は二人 傘に降れ降れ 夜の雪

・親の気に入り 私も惚れる 粋で律儀な 人はない

・およそ世間に せつないものは 惚れた三字に 義理の二字

・折々亭主が お世話になると 遠火で焦がさぬ 焼き上手

・おろすわさびと 恋路の意見 きけばきくほど 涙出る

・遅い帰りを かれこれ言わぬ 女房の笑顔の 気味悪さ

風迅洞私選 どどいつ万葉集

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