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都々逸の作り方と基本ルール、音節の決まりを知ろう

2020年11月13日金曜日

基本ルール 都々逸

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都々逸の基本ルール、音節の決まり


都々逸は7、7、7、5の計26文字からできる定型詩です。

ただし7775の形式から始まったわけでなく、7575、6475、7777などの音節を経て7775の形に定着していったという歴史があります。定着したのは十七世紀ごろからで、変形もありますが、今日よく歌われるものの大半は音韻の快感が生まれやすい7775の形が取られています。

初句 の7[起句]
 (3、4)であること。8(4、4)の字余りも認められている。
第二句の7[承句]
 (4、3)であること。(3、4)(2、5)、8(4・4)の字余りの形もある。
第三句の7[転句]
 (3、4)が原則だが(4、4)でもよい。
第四句の5[結句]
 (5)のみ。

最後の5文字はなるべく言い切る形にすると都々逸らしくなります。

音節に分けて考える


さて、7を(3、4)などと分けますが、さらに分けることが出来ます。

3というのは「二音節」+一音の格助詞、4というのは「二音節」+「二音節」になっていると考えてみてください。

[起句]君を(2+1=3)待ちわび(2+2=4) 
[承句]さびしい(4)雨に(2+1=3)
[転句]うちに(2+1=3)いてさえ(2+2=4)
[結句]ぬらす袖(5)

この形になることによってより音韻の快感が生まれます。

おすすめの基本形は「7(3、4)・7(4、3)・7(3、4)・5」となります。

字余り8を使うとき


[起句]8、[転句]8の場合は、[承句]を7にすると語呂がよくなります。

[起句]他人の(3+1=4)空似と(3+1=4) 
[承句]わかった(4)せなに(2+1=3)
[転句]未練が(3+1=4)ついてく(3+1=4)
[結句]五歩六歩(2+3=5)

つまり「8(4、4)・7(4、3)・8(4、4)・5(2、3)」の形です。

五字冠


頭に5文字を加えた5,7,7,7,5の計31文字の形もあります。

あの人の(5)
どこが(3)いいかと(4)
訊ねる(4)人に(3)
どこが(3)悪いと(4)
問いかえす(5)

ただし、五字冠は説明的になりがちで初心者には難しい形式となっています。出来る限り短い音の中に詰め込んだ方が余韻を感じられるからかもしれません。

うまく聞こえる都々逸にするために


難しい熟語などを使い過ぎず、平易な「日常語」「口語」もしくは「やまとことば」を使うようにします。例えば「肢体」は耳で聞くと「死体」「姿態」「慕い」などとも聞こえます。特に「したい」という響きが必要がないのであれば「からだ」などと簡易な言葉を使った方が分かりやすくなったりします。

また、「悲しい」「嬉しい」「寂しい」などの形容詞の多用はさけます。「悲しいと言わずに悲しいと思わせる」ことができれば含みのある都々逸となります。

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