【な行】有名な都々逸一覧-恋する都々逸うがつ川柳

「な」から始まる都々逸

・泣かざなるまい野に住む蛙みずにあわずにいられよか

・泣いた拍子に覚めたが悔しい夢と知ったら泣かぬのに

・ながい話をつづめていへば光源氏が生きて死ぬ

・なんの因果で他人がいとし育てられたる親よりも

・何度拭いてもおんなじガラス曇りは自分の顔にある（田山アサ子）

・何をくよくよ川端柳水の流れを見て暮らす　

・長い着物を短く着ても心で錦の綾を織る

・庭の松虫音(ね)をとめてさえもしや来たかと胸さわぎ

・肉屋の夫婦に双子が出来たこれが本当のソーセージ

・二世も三世も添おうと言わぬこの世で添えさえすればいい

・ぬしと私は玉子の仲よ　わたしゃ白身できみを抱く

・ぬしによう似たやや子を生んで川という字に寝てみたい

・主はいまごろ醒めてか寝てか思いだしてか忘れてか

・主は二十一わしゃ十九四十仲良く暮らしたい

・主がじゃけんに抜け出た朝はあとでふくれている布団

・猫にゃだまされ狐にゃふられニャンでコンなにへまだろう

・寝ればつんつん座れば無心立てば後ろで舌を出す

・軒に吊られたわしゃ風鈴よなるも鳴らぬも風次第

・野辺の若草摘み捨てられて土に思いの根を残す

・のろけどころか今日この頃は息がかよっているばかり